
「雄町」ってどんな酒米? - 100年以上の歴史を誇る酒米の系譜、特徴、産地、日本酒の味わいを解説
「オマチスト」という言葉をご存知ですか?酒米「雄町」を使用した日本酒を熱狂的に愛する人たちの呼称です。100年以上の歴史とコアなファンを持つ雄町の特徴や系譜、産地について解説します。
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100年以上の歴史を持つ唯一の酒米「雄町」とは

100種類以上存在する酒米の中で、100年ものあいだ途切れずに使い続けられている唯一の品種です。さかのぼること約160年前、1859年に備前国上道郡高島村字雄町(現在の岡山市中区雄町)の農家が発見したとされています。
当初は1866年に新種「二本草(にほんぐさ)」と命名されますが、岡山県南部を中心に栽培が広がるなかで、地域の名前をとって「雄町米」と呼ばれるようになりました。こうして育てられるようになった在来品種から1922年に純系分離されたものが、現在の「雄町」だと言われています。
以前から雄町を使用した日本酒のファンは多くいましたが、近年はより熱狂的な「オマチスト」が増加中です。
多くの人を魅了する雄町の特徴とは

柔らかく溶けやすい
雄町は吸水性に長けていて、米粒の中心にある心白が大きいのが特徴。また、米自体が柔らかいので日本酒を造る過程で溶けやすく、麹が持つ酵素によって糖に分解されやすいです。日本酒造りに適した特徴を多く持っているうえに狙った個性を出しやすく、味わいに多様性があるのも雄町が愛される理由です。