
2020.06
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店頭でラベルや商品説明を読んでお酒を買ってみたけど、家に帰って飲んでみると「美味しくない・・・」と感じることがあるかもしれません。試飲して購入ができれば良いのですが、通販や試飲ができないお店では直感に頼らざるをえないこともあります。
でも、日本酒は飲み方次第で味わいが大きく変わります。幅広い楽しみ方を知っておけば、美味しいと感じる日本酒も増え、お酒を買うのも飲むのもますます楽しくなるでしょう。今回は、買ったお酒が好みに合わなかったときに試してみてほしいことを5つ、ご紹介します。ここに書かれていることを全部試して!ということではなくて、この中で試せそうなものや、飲んだ日本酒の特徴に近いものがあったらぜひ、試してみてください!
一番簡単に試せる方法が、デキャンタージュです。デキャンタージュとはワインを飲む際に使われる手法で、ボトルから「デキャンタ」という容器に移すことによって液体を空気に触れさせ、味わいをまろやかに、香りを開かせる作業のことをいいます。
日本酒でも、味や香りの刺激が強すぎると感じるお酒を、デキャンタージュでまろやかで落ち着いた味わいに変えることができます。たとえばフレッシュな生酒に苦味を感じた場合、山廃の生原酒などで味わいが刺激的すぎる場合、大吟 醸などで香りが立ちすぎると感じる場合に試してみると良いでしょう。
ワインに使われるようなデキャンタがあればそちらを使っても良いですし、片口や湯呑みを使って何度か注ぎ替えることでも同様の効果を得ることができます。一度試してみると、たったこれだけのことで、ここまで味が変わるものなのかと驚くことでしょう。





日本酒はストレートで飲まれることが多いですが、味の濃い日本酒ならロックやソーダ割も美味しく飲めますし、苦手なお酒に少 し別のものを加えるだけで美味しく飲めることもあります。ここからは、日本酒を割るのに適したものをご紹介しましょう。
最初にご紹介するのは、カクテル作りに使われるトニックウォーターです。日本酒:トニックウォーター = 9:1ぐらいのイメージで、ごく少量加えるだけで劇的な効果を生んでくれます。
この方法はどんな日本酒でも効果的ですが、特に効果があるのはいわゆる「老ねた香り」や「味のダラけ」を感じるようになった生酒、特にある程度味のしっかりした生原酒タイプのものに効果を発揮してくれます。トニックウォーターの炭酸と爽やかな香り、そして甘みと酸味が、お酒に彩りを取り戻してくれます。味わいのバランスを見ながら、お酒とトニックウォーターの量を調整していくと良いでしょう。

次に試して欲しいのが「だし割」です。日本酒に、よく温めただしを1:1.5〜2ぐらいの割合で加えると、日本酒と出汁の旨味が混ざり合ってスープのような 、コクがありほっとする味わいになります。お酒もあらかじめ温めておいても良いですが、常温でも出汁を熱めにしておけば適温になります。
だしは、通常の合わせだし(だしの素を使ったものでOK)でも、おでんだしや蕎麦だしのような味付けがされたものでも、特に種類を選ぶ必要はありません。お酒の方は、少し地味に感じるような、いわゆる「日本酒らしい日本酒」で試してみるのが良いでしょう。
そのほかにも、SNSでは日本酒に加えると良いさまざまなものが紹介されています。この機会に、自分でも色々と試してみるのも良いかもしれません。
この方法で、日本酒と他の飲み物等の相性を追求してみたくなったらカクテル作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。過去の記事で、日本酒カクテルのレシピについてもご紹介していますので参考にしてみてください。
自宅にある材料と道具で簡単に作れる! - 「日本酒カクテル」の作り方を学ぶ
3つ目にご紹介する方法は、古典的な方法ですが「お燗」です。よく「お燗向けのお酒」という言い方がされたりしますが、実は「冷酒に向かないお酒」はあっても「お燗に向かないお酒」はほとんどない、と言っても良いほどです。特に、買ったお酒の味が 濃すぎると感じたとき、あるいは逆にもう少しはっきりと味を感じたいと思ったときには、ぜひお燗を試してみてください。それぞれのパターンでのお燗のつけ方をご紹介します。
なお、基本的なお燗のつけ方は以下の記事にまとめていますので、こちらもご参照ください。 そのお酒の別の表情、見てみませんか? - 燗酒の基本的なつくり方を学ぶ
しっかりした味の生原酒などのお酒は、55〜65度ぐらいまで温めてしまいましょう。そんなに上げて大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、大丈夫です、信じてください。火入れのお酒でも、精米歩合が70〜90%程度の低精白のもの、山廃造りのものなどでしっかり味を感じるものは同じぐらい温度を上げてしまって大丈夫です。
しっかりと温めたら、6〜10度ぐらい冷ましてみましょう。金属製のちろりを使って温めた場合は、外側を流水で冷ますと手早く温度を下げることができます。レンジを使った場合など、陶器で温めた場合には先ほどご紹介した「デキャンタージュ」の方法と組み合わせることで、空気と触れ合わせつつ温度を下げることもできますね。