ずぼらレシピで感動体験!「月桂冠 つき」でミニマル日本酒ペアリング

2026.07

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ずぼらレシピで感動体験!「月桂冠 つき」でミニマル日本酒ペアリング

酒スト編集部  |  スーパーの日本酒でずぼらペアリング

ペアリングとは、お酒などの飲みものと相性のよい料理を合わせること。お酒好きの食いしんぼうにとっては楽しいコンセプトで、近年は日本酒のペアリング専門店なども増えています。

でもこのペアリング、自分でやるにはちょっとめんどくさいんですよね。お酒を選ぶのも、お酒に合った料理を作るのも面倒な私のような人間は、お店でプロが選んでくれたお酒と作ってくれた料理を食べるべきなのでしょう。

それでも、家で日本酒を飲むとき、料理と気軽にペアリングしたい! そんな人間が、気軽に日本酒とおつまみの相性を体験できるようになるためにスタートした「日本酒ずぼらペアリング」シリーズ。

日本酒料理研究家・ももたそが、スーパーで買える日本酒での超カンタンペアリングを伝授してくれます!

今回の日本酒は「月桂冠 つき」!

月桂冠 つき
編集部

ももたそさん、今回は「月桂冠 つき」に合うメニューをお願いします。

ももたそ

こんなちっちゃくてかわいい「つき」があるんですね。

編集部

なぜか近所にこのサイズ(180mLパック、ストロー付き)しかなかったんですが、カップとパック合わせて8規格あるんだそうです。

編集部

「月桂冠 つき」は1997年にリリースされた普通酒で、20周年を迎えた2017年に2リットルパック換算で累計2億本販売を記録した大ヒット商品。伏見の仕込み水を生かしたやわらかい味わいが魅力で、アルコール度数は13%台といういわゆる低アル日本酒の先駆者でもあります。

ももたそ

「つき」は簡単に言うと、引き算のペアリングです。

編集部

引き算?

ももたそ

パック酒の中でもやわらかく、ほのかな甘みがあるのが「つき」。塩味で引き立てつつ、基本的には味を減らして、透明感・軽さをそろえるのがポイントです。「塩+1要素」で考えましょう。

編集部

編前回の菊正宗の樽酒とは逆方向の考え方ですね。ちなみに、ストローで飲むと味の感じ方が変わりますが、今回のペアリングは他のサイズでも対応できるよう、グラスに入れて飲む場合に合わせて作ってもらいました!

グラスに注いだつき
ちゃんとグラスに注ごう!

1品目「ちくわときゅうりのあっさりナムル」

ももたそ

1品目は、ちくわときゅうりのあっさりナムルです。

ちくわときゅうりのあっさりナムル
編集部

ちくわ、このシリーズの常連ですね。とりあえずパック酒にはちくわを合わせればいいのはわかってきました。

ももたそ

ちくわときゅうりを塩で和えて、そこに粒ごまと、ほんの少しだけごま油をかけてます。


(試食)

編集部

うわ、めちゃくちゃ合う! 口の中で完全に一体化しました。これぞペアリング!

編集部

「つき」がやわらかく包んで流してくれる。ちくわもだけど、きゅうりも合いますね。

ももたそ

きゅうりはほぼ水分だから、透明感のある酒と相性がいいんですよ。青い香りが発酵由来のお酒の香りとリンクします。

編集部

塩はどれくらい入れてるんでしょうか?

ももたそ

ほんのちょっとです。食べたときにしょっぱくなくて、じわっと塩味が出てくるくらい。「つき」はやわらかくて要素が少ないお酒だから、ちょっと物足りないくらいがちょうどいいんです。足りなければあとで足せばいいので。

編集部

いやー、これはいいですね。簡単なのに、ちょっと手の込んだお通し感もあって。

ももたそ

ちなみに、今回ボツにしたレシピがありまして。

編集部

ほう?

塩ちくわ
ももたそ

塩ちくわです。

編集部

もはや焼いてさえいない。切っただけのちくわですね。一応食べてみます。


(試食)

編集部

……すごく、合います。

ももたそ

そうなんですよ。でも、さすがにシンプルすぎてボツにしました。

編集部

灘の酒には焼いたちくわ、伏見の酒には生のちくわが合うんですね。奥が深いなぁ。

ももたそ

ミニマルペアリング。1+1=2みたいなシンプルな美味しさです。

「ちくわときゅうりのあっさりナムル」
材料
・ちくわ
・きゅうり
・塩
・ごま油
・白ごま(粒)
レシピ
1. ちくわときゅうりを食べやすい大きさに切る
2. 塩ひとつまみと和えて、ごま油を3滴ほど垂らす
3. 最後に白ごまをふりかけて完成

2品目「和風にんじんラペ」

ももたそ

2品目は、和風にんじんラペです。

和風にんじんラペ
編集部

色が同じだ。

ももたそ

見た目と味の両方でペアリングしてます。

編集部

まさに見た目そのままの味わい。味も淡くてやわらかいので、なじみますね。

ももたそ

見た目も味もペールトーン(※)のコーディネートです。

※ペールトーン:白を混ぜたような明るく淡い色合いのこと

編集部

味付けはなんでしょうか?

ももたそ

レンチンしたにんじんに、白だしを数滴垂らして和えてます。あと、最後にレモンを1滴だけ。

編集部

レモン? 入ってたんですね。ぜんぜんわからなかった!

ももたそ

レモンは味をつけるためじゃなく、補正下着みたいな役割。お酒と合わせるために、ほんの少し酸で持ち上げてくれます。

編集部

補正下着。スタイルを綺麗に見せるための下着ですね。

ももたそ

本当に1滴でOK。レモンの香りがわかるようだと入れすぎです。あるかないかで合い方が変わるんですよ。見えてる服だけがすべてじゃない。身につけているものすべてがファッションなんです。

編集部

すごい、ファッションコーディネーターみたい。ペアリングとファッションって似てるのかもしれないですね。ちなみに、にんじんの切り方や温め方にコツはありますか?

ももたそ

切り方はテキトーなかんじで。温め方も箸が通ればいいんじゃないでしょうか。

編集部

ずぼらに戻った! ハードルが低くて助かるけど!

「和風にんじんラペ」
材料
・にんじん
・白だし
・レモン汁
・塩
レシピ
1. にんじんを食べやすいかたちに切る(短冊切り、千切りなど)
2. ラップをしてレンチンでやわらくする
(めやす:3分の1本で500W2分半)
3. 白だしを数滴垂らして和える
4. 塩で味を調整しつつ、レモン汁をほんの少し和える

伏見のお酒は「引き算」でシンプルに

編集部

「灘の男酒、伏見の女酒」という言葉がありますが、その違いがよくわかるペアリングでした。力強くキレる灘のお酒には焼きちくわ、まろやかに包み込む伏見のお酒には生ちくわ。ペアリングの構造を理解できた気がします。

ももたそ

普段、あまり意識せずに飲んでるお酒も、料理と合わせると違いが見えてきます。ちくわ、すごい食材なんですよ!

編集部

ちくわ、安いしおいしいし、便利な食材ですね。もう「つき」を片手に生ちくわをむさぼる晩酌スタイルが定番化しそうです。

編集部

さて、次は京都と兵庫から飛び出して、新潟のお酒でお願いしてもいいでしょうか?といっても淡麗辛口ではなく、ガツンとインパクトのある「菊水ふなぐち」に合う料理をお願いしたいです!

ももたそ

まかせてください!アルコール度数19%のお酒に負けないペアリングのコツを伝授しますよ!

というわけで、次回は「菊水ふなぐち」に挑戦!お楽しみに!

「月桂冠 つき」のペアリングのポイント

  • 引き算の味つけを意識。「塩+1要素」程度に抑える
  • 透明感のあるお酒にはきゅうりを合わせる
  • 料理との相性を上げるために、隠し味でレモンをプラス!
【スーパーの日本酒でずぼらペアリング】
第1回:「白鶴 まる」
第2回:「ワンカップ 大関」
第3回:「菊正宗 純米樽酒」
第4回:「月桂冠 つき」

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