
「玉栄」ってどんな酒米? - 味わい、系譜、生産地などの概要を知る。独特のコクがファンを魅了!
玉栄(たまさかえ)は高精白の吟醸酒には不向きであるというデメリットを持ちながら、独特のコクがある日本酒によく使われており、ファンを魅了しているユニークな酒米です。なぜ玉栄は一部の酒蔵やファンに強い人気があるのでしょうか?今回は、玉栄について、特徴や系譜、産地などを紹介します。
玉栄とは?
粒は大きいが心白発現率は低い
玉栄は他の酒米に比べて粒が大きく、その大きさは山田錦と同等かそれ以上であると言われて います。一方、心白発現率が低いこと、「胴割れ」という内部の亀裂が発生しやすく精米時に割れやすいことから、吟醸酒など高精白のお酒向きの性質ではありません。
玉栄が使われるお酒の特徴

心白発現率が低く吟醸酒には使われにくい玉栄ですが、収穫量が多く、比較的溶けやすいという性質から、本醸造酒や純米酒などには向いていると言われています。
玉栄は、主な産地である滋賀県や鳥取県の、熟成酒を得意とする酒蔵で多く使われています。玉栄を使ったお酒はキレのよい酒質になりやすく、さらに独特なコクのある風味が熟成に向くと考えられているためです。
収穫の適期見極めが難しい
玉栄の栽培の特徴として、収穫の適期見極めが難しいという点があります。収穫の適期を逃してしまうと、先ほども解説した「胴割れ」が起こりやすいためです。胴割れを起こした酒米は精米時に割れてしまいやすいため、歩留まりが悪くなったり、香味に影響を及ぼしてしまったりします。
玉栄の系譜
