
2024.11
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国内で日本酒市場が縮小していく一方、海外への輸出はこの10年以上、順調に成長し続けています。2030年に5兆円の輸出目標額を掲げる日本政府も、右肩上がりの伸長を見せる日本酒に大きな期待を寄せており、その後押 しを受けて、海外市場に活路を見出す事業者は増えてきています。
しかし、海外での売れ筋を見ていると、日本と同様、高級感のある純米大吟醸への評価が高かったり、フレッシュな生酒が注目を集めていたりと、その多くが冷蔵流通を前提とした商品であることがわかります。
世界随一の冷蔵流通(コールドチェーン)技術を誇る日本ですが、海外で日本酒が流通するにあたり、国外に十分な整備はなされているのでしょうか? たとえ純米大吟醸や生酒が人気だったとしても、流通時に品質が変わってしまうことがあれば、日本酒の味わいが正しく伝わらず、現地の飲み手に誤解を与えてしまいかねません。
今回の特集「日本酒輸出の課題」では、前後編に分けて、輸出における流通環境の現状と、その対策について探究していきます。