2023.04
18
日本酒ファンおすすめ!気軽に見学・観光できる酒蔵まとめ - 南東北(宮城、山形、福島)編
歴史ある建物の見学や、杜氏さんのこだわりに関する説明、その場所でしか飲めないお酒の試飲など、酒蔵見学はお酒好きにとっても、そうでない人にとっても魅力的な体験ができるアクティビティです。日本には1,000以上の酒蔵がありますが、その全てが見学を受け付けているわけではありません。旅行先や地元で「酒蔵を見学してみたい!」と思っても、どこが見学できるのか分からなかったり、予約の仕方や、どこまで見学させてもらえるのか分からない……ということもよくあります。
そこでSAKE Streetでは全国で「見学・観光に力を入れている酒蔵」の情報を日本酒ファンから募ったほか、日本酒好きで構成される編集部でも調査を行ない、まとめてみました。 調査・募集にあたっては、次の条件を設定しており、見学がしやすく内容が充実している酒蔵だけをピックアップしています!
- 日本酒を造っている酒蔵であること
- 見学や観光を歓迎していること
- (できれば)説明や資料等、コンテンツが充実していること
- (できれば)予約がオンライン等で簡単、または不要であること
この記事では、今回の調査でピックアップした酒蔵のうち、南東北(宮城、山形、福島)の情報をご紹介していきます!
※お願い:記事の掲載情報は順次追加予定です。この記事に掲載のない酒蔵で、上記の条件を満たしているところがありましたら、ぜひ以下のフォームからお知らせください。
https://forms.gle/xdqJFPK2VQRxoRKT7
宮城県
一ノ蔵(大崎市)
宮城の日本酒といえば、必ず名前が挙がる「一ノ蔵」。南部杜氏の伝統の技術を継承し、手づくりの酒造りを続ける酒造です。蔵見学では酒造りの工程を紹介するDVDを視聴後、見学回廊から酒造りの現場を案内してもらえます。また、車で3分の「松山酒ミュージアム」とあわせての見学もおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 宮城県大崎市松山千石字大欅14番地 |
予約要否 | 要予約(3営業日前まで) |
営業時間 | 9:30~16:00 |
定休日 | 土・日・祝日 |
料金 | 無料 |
内容 | 酒造りのDVD鑑賞、スタッフによる製造工程の案内、試飲 所要時間:約1時間 |
その他 | 1回につき40名まで(20名の団体の場合、複数の班に分けて案内) 5月中旬~9月下旬はお酒の仕込みを行っていないため、実際の作業風景は見学不可 |
URL | https://ichinokura.co.jp/kurakengaku |
電話番号 | 0229-55-3322 |
寒梅酒造(大崎市)
宮城県産米と鳴瀬川の伏流水のみで日本酒を造る全量純米蔵です。酒造りの現場が実際に見学でき、臨場感が味わえるほか、、日本酒の試飲ができる見学コースもあります。「奥の細道湯けむりライン」の西古川駅が最寄り駅で、温泉と松尾芭蕉に関わる観光地にも恵まれています。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 宮城県大崎市古川柏崎字境田15 |
予約要否 | 3営業日前までに要予約 |
営業時間 | 10:00〜、13:00〜の1日2回受付 |
定休日 | - |
料金 | 個人 試飲無:1,000円 試飲3種:1,500円 試飲3種&おつまみ:2,000円 団体(すべて試飲3種込み)9名まで:1,200円 10名~20名:1,100円 20名以上:1,000円 |
内容 | 蔵内の案内、試飲 所要時間:約1時間半~2時間 |
その他 | - |
URL | http://miyakanbai.com/%E8%94%B5%E8%A6%8B%E5%AD%A6/ |
電話番号 | 0229-26-2037 |
山形県
酒造資料館「東光の酒蔵」(米沢市)
東北地方で最大級の酒造資料館です。過去には皇太子殿下・妃殿下(現天皇・皇后両陛下)が行啓され、館内でその様子を見ることもできます。明治時代にタイムスリップしたような仕込み蔵は、CMなどのロケ地に使用されるほど雰囲気満点。併設の酒販売処では希少なお酒の試飲、購入も可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 山形県米沢市大町二丁目 3-22) |
予約要否 | 不要(50名を超える団体の場合は要予約) |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | 年末年始、1月と2月のみ毎週火曜日 |
料金 | 個人 一般:350円 / 中高生:250円 / 小学生:150円 団体(30名以上) 一般:300円 : /中高生:200円 / 小学生:100円 |
内容 | 仕込み蔵での酒造り見学、有料試飲など |
その他 | 車椅子の補助が必要な方はスタッフにお伝えください。 |
URL | https://www.sake-toko.co.jp/sakagura/ |
電話番号 | 0238-21-6601 |
古澤酒造資料館(寒河江市)
天保7(1836)年に、紅花商人をしながら酒造業を開業したという、ユニークな経歴を持つ酒蔵です。資料館では、先代社長が共同開発した精米機や、酵母用の冷蔵庫など、実際に使用されてきた酒造りの道具を展示しているほか、資料館限定酒やオリジナルグッズなどの販売も行っています。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 山形県寒河江市丸内三丁目5-7 |
予約要否 | 不要(団体の場合は予約推奨) |
営業時間 | 10:00〜16:00 |
定休日 | 年末年始 |
料金 | 無料 |
内容 | 実際に古澤酒造の酒造りで使用されてきた道具、機械の展示 |
その他 | 試飲コーナーのほか、お酒や酒粕、お猪口などのグッズ販売あり。そば打ちが体験できる施設「紅葉庵」を併設。 |
URL | https://furusawa.co.jp/museum/ |
電話番号 | 0237-86-5322 |
福島県
大和川 北方風土館(喜多方市)
寛政2(1790)年創業で、早くから、自社田や契約農家からの無農薬・減薬米を使った「農」にこだわる酒造りを実践しています。見学できる酒蔵は、ファーメントホールとして利用できる昭和蔵、商品の展示をしている大正蔵、道具や昔の酒造りを見学できる江戸蔵、の3つで、どれも見応えがあります。また、喜多方市は「蔵のまち」としても有名で、その街並みや、蔵を活用したさまざまな観光資源も豊富です。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 福島県喜多方市字寺町4761 |
予約要否 | 不要 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
定休日 | - |
料金 | 無料 |
内容 | 酒造道具・資料の展示、試飲販売 |
その他 | - |
URL | http://www.yauemon.co.jp/kura/ |
電話番号 | 0241-22-2233 |
末廣酒造 嘉永蔵(会津若松市)
伝承と進化を大切にし、「会津の水、米、人々で造りあげる正真正銘の地酒」づくりを続けています。酒蔵見学では、酒造りの工程はもちろん、高い吹き抜けのエントランスホールなど、江戸時代のモダンな暮らしを垣間見ることができます。蔵を改装したおしゃれなカフェもあります。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 福島県会津若松市日新町12-38 |
予約要否 | 不要(団体の場合要予約) |
営業時間 | 9:00~16:30 |
定休日 | - |
料金 | 無料 |
内容 | 酒造りの工程の見学、道具の展示など 所要時間:約30分 |
その他 | カフェあり、販売所での無料試飲あり |
URL | https://www.sake-suehiro.jp/kurakoubou/kurakoubou.html |
電話番号 | 0242-27-0002 |
花春酒造(会津若松市)
「会津のよさは酒の良さ」を謳う、300年以上の歴史を誇る酒造です。会津産米を100%使用し、良質な地下水を活かして「頑固に真面目に」酒造りを続けています。自社精米所や貯蔵棟など、見学できる施設は規模が大きく圧巻です。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24番地の1 |
予約要否 | 要予約(1週間前までに電話・フォーム・FAX・Eメールにて) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土・日・祝(直売店は年中無休) |
料金 | 無料 |
内容 | 酒造りの工程の見学、仕込み水の試飲、売店にて無料試飲・販売 所要時間:約40分 |
その他 | 3名までの場合、事前連絡すれば七日町駅からの無料送迎可 |
URL | https://hanaharu.co.jp/pages/shuzoukengaku |
電話番号 | 0242-22-0022 |
ほまれ酒造(喜多方市)
米問屋や味噌・麹製造業を営んでいた創業者が、1918年に酒蔵を譲り受けたことをきっかけに創業しました。「質は再現性の上にしか成り立たない。」を信条とし、経験・感性に基づいた主観性と、計測・数値化された客観的なアプローチを組み合わせ、良質な美味しいお酒を安定して造り上げます。日本庭園や直売所も併設されており、酒蔵敷地内ではゆったりと風流な時間を過ごせます。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706 |
予約要否 | 不要(団体の場合は要予約) |
営業時間 | 自由見学:9:00〜16:30 店員のガイド付きコース(平日限定):10:30~、11:30~、14:30〜の1日3回実施 |
定休日 | 木曜日・年末年始 |
料金 | 無料 |
内容 | 仕込みタンクや瓶詰めの工程など、酒造りの現場見学 所要時間:15〜20分 |
その他 | 日本庭園や直売所も併設 |
URL | https://www.aizuhomare.jp/unreian |
電話番号 | 0241-22-5155 |
まとめ
冷涼な気候で、美しい水にも恵まれた南東北。古くから米作りが盛んなため、酒米の開発にも力を入れています。また、伝統技術を守るだけでなく、酵母や新技術の研究にも意欲的。まさに、日本酒文化を牽引する地域です。
そのなかでも酒蔵ごとに展示や説明などの内容はまったく異なっており、それぞれの個性や歴史が現れています。もし酒蔵見学してみたい!と思ったら、ぜひ上記の情報を参考にしてみてください。
※新型コロナウイルス感染対策や、仕込み作業の関係で、営業時間や見学システムの変更が生じる場合があります。見学の際は必ず対象施設の公式サイト等で最新情報をご確認いただくようお願いいたします。
※お願い:記事の掲載情報は順次追加予定です。この記事に掲載のない酒蔵で、下記の条件を満たしているところがありましたら、ぜひ以下のフォームからお知らせください。
https://forms.gle/xdqJFPK2VQRxoRKT7
・日本酒を造っている酒蔵であること
・見学や観光を歓迎していること
・(できれば)説明や資料等、コンテンツが充実していること
・(できれば)予約がオンライン等で簡単、または不要であること
【シリーズ:見学・観光におすすめの酒蔵まとめ】
北海道・北東北(青森、岩手、秋田)編
南東北(宮城、山形、福島)編
北関東(茨城、栃木、群馬)編
南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)編
北陸・甲信越(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井)編
東海(静岡、愛知、岐阜、三重)編
関西(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)編
中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)編
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