
2025.02
18
Sponsored by 株式会社天郷醸造所
九州百名山に数えられる福智山(ふくちやま)の山間にて、スギやヒノキ造りの躯体は既に醸造所の形を見せています。隣り合ったレモン畑の向こうを見下ろすと、広い空と山並みを背景にして、上野(あがの)の街に夕陽が沈もうとしていました。
2025年5月、福岡県福智町にオープン予定の天郷(あまのさと)醸造所。Amazonや楽天でのキャリアを持つ創業者・中山雄介さんをはじめ、醸造、建築 、アパレルなど、さまざまなバックグラウンドのメンバーが集まっています。
そんな天郷醸造所がオープンに先駆けて、製造の新しい仲間を募集しています。なぜ、福智町なのか。どんなお酒を造るのか。どんな仲間を求めているのか──これからの日本酒のあり方に一石を投じるこの酒蔵を訪問し、中山さんたちにお話を聞きました。

「若いころは正直、『こんな田舎に未来なんてない』と思っていました。つい最近まで、地元に帰ることは選択肢にありませんでしたね」
福岡空港から福智町へ走る車の中。車窓が映す風景が次第に緑豊かな自然に変わるのを眺めながら、中山さんはそう話します。福岡県田川郡方城町弁城(現在の福智町)に生まれた中山雄介さんは、防衛大学校への進学を機に上京。⽇本コカ・コーラを経てアマゾンジャパンに入社後は酒類事業部の立ち上げに関わり、その後事業部長を務めます。その後、楽天やインアゴーラにてECを通じた日本酒事業に携わるようになり、2022年にはECやブランディング、海外進出など多方面から酒蔵をサポートする株式会社オープンゲートを立ち上げました。
「日本酒に関わる中で、いつか自分の酒蔵を持ちたいという気持ちは少しありましたが、それほど現実的には考えていませんでした。業界にいるからこそ、人・物・資金や規制などの面でそう簡単にできることではないとわかりますからね」
風向きを変えたのは、偶然読んだ一本の記事。そこには、中山さんの生まれ故郷である福岡県福智町がまちおこしの一環としてクラフトサケ(※)の醸造所を誘致するため、オーナーを募集していることが書かれていました。
