日本酒ファンおすすめ!気軽に見学・観光できる酒蔵まとめ - 北陸・甲信越(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井)編

2023.04

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日本酒ファンおすすめ!気軽に見学・観光できる酒蔵まとめ - 北陸・甲信越(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井)編

酒スト編集部  |  見学・観光におすすめの酒蔵まとめ

歴史ある建物の見学や、杜氏さんのこだわりに関する説明、その場所でしか飲めないお酒の試飲など、酒蔵見学はお酒好きにとっても、そうでない人にとっても魅力的な体験ができるアクティビティです。日本には1,000以上の酒蔵がありますが、その全てが見学を受け付けているわけではありません。旅行先や地元で「酒蔵を見学してみたい!」と思っても、どこが見学できるのか分からなかったり、予約の仕方や、どこまで見学させてもらえるのか分からない……ということもよくあります。

そこでSAKE Streetでは全国で「見学・観光に力を入れている酒蔵」の情報を日本酒ファンから募ったほか、日本酒好きで構成される編集部でも調査を行ない、まとめてみました。 調査・募集にあたっては、次の条件を設定しており、見学がしやすく内容が充実している酒蔵だけをピックアップしています!

  • 日本酒を造っている酒蔵であること
  • 見学や観光を歓迎していること
  • (できれば)説明や資料等、コンテンツが充実していること
  • (できれば)予約がオンライン等で簡単、または不要であること

この記事では、今回の調査でピックアップした酒蔵のうち、北陸・甲信越(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井)の情報をご紹介していきます!

※お願い:記事の掲載情報は順次追加予定です。この記事に掲載のない酒蔵で、上記の条件を満たしているところがありましたら、ぜひ以下のフォームからお知らせください。
https://forms.gle/xdqJFPK2VQRxoRKT7

山梨県

山梨銘醸(北杜市)

※2024年2月現在、新型コロナウイルスの影響のため、醸造蔵見学の受け入れを停止中です。

寛延3(1750)年創業、山梨県の日本酒の銘柄として最も有名といっても過言ではない、「七賢」を醸す酒蔵です。醸造蔵の内部を見学した際には、白州・甲斐駒ヶ岳の伏流水の試飲も可能。また敷地内に明治天皇がご一泊された行在所、創業家所有の美術品や郷土資料を展示する伝奏蔵もあり、こちらもあわせての見学がおすすめです。

項目内容
住所山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
予約要否要予約(2名以上~から、2日前までに電話・予約フォームにて)
営業時間11月~5月の10:30~16:00
定休日-
料金無料
内容酒造りの工程の見学
所要時間:約30分
その他「行在所」や「伝奏蔵」は有料で見学可。レストラン、カフェ有
URLhttps://www.sake-shichiken.co.jp/kengaku/
電話番号0551-35-2236

笹一酒造 酒遊館(大月市)

自家井戸から湧き出る御前水を仕込み水とし、地元産の酒米を使用した酒造りをしています。魚介を愛好する山梨県民の味覚に合わせ、手造りにこだわった酒が強みです。酒造工場は別棟にあり、見学の際は酒遊館にて試飲と購入が可能。お酒によく合う地元産のおつまみも購入できます。

項目内容
住所山梨県大月市笹子町吉久保26
予約要否要問合せ(酒遊館にて受付)
営業時間9:30~18:00
定休日年中無休
料金無料
内容別棟の工場に移動しての見学・解説
その他試飲専用カウンター、ギャラリースペース、カフェの併設あり
URLhttps://www.sasaichi.co.jp/shuyukan/
電話番号055-425-2111

長野県

米澤酒造(上伊那郡中川村)

※2024年2月現在、新型コロナウイルスの影響のため見学受け入れを停止中です。

寒天のトップメーカーである伊那食品工業株式会社が、存続の危機に瀕していた酒蔵からバトンを引き継ぎ、酒造りを続けています。今では珍しくなった「酒槽搾り」という、伝統的なお酒の搾り方を続けています。伝統を大切にしながらも、新しい技術を取り入れる、伝統と革新を大切にする酒造りを目指しています。

項目内容
住所長野県上伊那郡中川村大草4182-1
予約要否要予約(電話にて)
営業時間冬季の酒の仕込みの時期や蔵の状況により、酒造りに影響のない範囲での実施
定休日-
料金-
内容酒造りの工程の見学、試飲など
その他-
URLhttps://www.imanisiki.co.jp/original11.html
電話番号0265-88-3012

亀田屋酒造店(松本市)

昔ながらの「寒造り」で酒造りを続けている酒蔵です。明治時代の趣きを感じられる母屋は、通年の見学が可能。昔の酒造りの道具が展示されていて、母家とあわせてタイムスリップ気分を味わえます。松本城からも近く、城下町観光とあわせて見学するのもおすすめです。

項目内容
住所長野県松本市島立2748
予約要否要予約、母屋と直売店「酒遊館」は予約不要(団体の場合、母屋見学も要予約)
営業時間5月~9月の非醸造期間
定休日-
料金無料
内容貯蔵タンクの見学、母屋にて酒造りの道具の展示など
その他直売店「酒遊館」にて試飲・販売あり
URLhttps://www.kametaya.co.jp/brewery/
電話番号0263-47-1320

諏訪御湖鶴酒造場(諏訪郡下諏訪町)

2017年に一度休業しましたが、2018年には、福島県いわき市の磐栄運送株式会社が事業継承し醸造を再開しました。人々を幸せにする「心ときめく酒」をコンセプトに、蔵人の手仕事と徹底したデータ管理を両立した、ブレのない酒造りを探求しています。蔵元直営ショップでは、限定酒やその場で瓶詰めする量り売りのお酒、専用サーバーで保管したお酒の販売、また、最高の酒器で提供する有料試飲を行っています。

項目内容
住所長野県諏訪郡下諏訪町3205番地17
予約要否要予約(電話、直営ショップにて)
営業時間金〜日曜日、祝日の10:30~、13:30~の2回
定休日月〜木曜日
料金無料
内容酒米の展示、蔵内部の見学、製造工程の案内
所要時間:40分
その他最大定員10名、空きがある場合のみ当日予約可能、蔵元直営ショップは10:00〜16:30の営業(水曜日定休)
URLhttps://www.mikotsuru.com/company/#company_link2
電話番号0266-75-1172

新潟県

朝日酒造(長岡市)

有名な「久保田」を代表銘柄とし、新潟の豊かな水と米を大切にした酒造りを続けています。水田と里山が広がる美しい景色の中、大規模な酒造工場を見学することができ、麹の香り・食感体験、もろみの観察、原酒の試飲などと、じっくり時間をかけて酒造りの仕組みを学べます。

項目内容
住所新潟県長岡市朝日880-1
予約要否60分コース:要予約
20分コース:不要
営業時間60分コース:12月~4月下旬の月・土曜日13:30〜
20分コース:定休日除く通年11 :00〜
定休日年末年始、日・祝日(イベントなどにより不定休あり)
料金無料
内容60分コース:製造工程の見学、もろみの観察、試飲
20分コース:エントランスの見学、試飲、記念撮影など
その他製麴実施日限定で麹の香り・食感体験あり
URLhttp://www.reijin.com/brandstory/introduction.php
電話番号0258-92-3181

今代司酒造(新潟市)

日本一の酒蔵数を誇る新潟県で、250年以上の歴史を持つ酒蔵です。新潟県の玄関口ともいえる新潟駅から徒歩15分とアクセスも良好。趣のある建物の中で、酒造りの工程や、蔵のある沼垂地域の歴史なども解説してもらえます。法被を着て蔵人になりきることができるフォトスポットもあるので、ぜひ撮影してみては。

項目内容
住所新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1
予約要否要予約(予約フォームにて)
営業時間平日9:00~15:45(1日7回)
土日祝9:00~15:45(1日8回)
定休日年末年始
料金無料
内容酒造りの工程の見学、蔵人なりきり体験、10種類以上の試飲
その他2023年4月1日以降は旅行会社経由での予約、もしくは16名以上の酒蔵見学の場合は見学料金や見学時間などが異なります
URLhttp://imayotsukasa.co.jp/brewery/
電話番号025-245-0325

富山県

吉乃友酒造(富山市)

富山では唯一の、純米酒だけを造る酒蔵です。県産にこだわり、酒米・酵母ともに富山県産のものを使用しています。飲み飽きない味、毎晩でも飲めるような味と価格設定であることに重きを置いており、富山県民には特に愛されています。きき酒体験もおすすめです。

項目内容
住所富山県富山市婦中町下井沢3285-1
予約要否要予約(前日までに電話・FAXにて)
営業時間4〜10月:9:00〜16:30
11〜3月:13:00〜16:30
定休日土・日・祝日
料金無料
内容酒造りの工程の見学、きき酒体験など
所要時間:約30分(きき酒体験ありの場合は約40~60分)
その他作業等の都合により見学不可の場合あり、受け入れ可能人数50名まで
URLhttps://www.info-toyama.com/spot/11090/?spn_move
電話番号076-466-3519

石川県

松波酒造(鳳珠郡能登町)

※2023年2月現在、能登半島地震に伴う被害で、当面の間業務停止中です。

日本四大杜氏のひとつ「能登杜氏」発祥の地・能登町の酒蔵です。創業から150年以上の歴史のある蔵の中では、近代的な工場にはない、酒造りの釜や搾り機、レトロな道具などを間近に見学することができます。昔と変わらず、ほとんどの工程を手作業で行う様子を、ぜひご覧ください。

項目内容
住所石川県鳳珠郡能登町松波30-114
予約要否要予約(1週間前までにメール・電話にて)
営業時間9:00~11:00、13:00~14:00(作業状況によって対応不可な場合あり)
定休日-
料金300円
内容酒造りの工程の見学、試飲3種、物販
所要時間:約30~40分
その他対応可能人数:少人数~15名(11月~3月は酒造りシーズンのため少人数のみ)
URLhttps://www.o-eyama.com/kura
電話番号0768-72-0005

橋本酒造 大日盛酒蔵資料館(加賀市)

伝統の手造りにこだわり、和釜で蒸し、木槽でゆっくりと搾る、手間と時間をかけた酒造りをしています。「石川県で唯一、無料きき酒が出来る!」と謳う酒蔵資料館では、杜氏の熟練の技によって醸された日本酒を常時5、6種類試飲できるほか、酒造りの道具や資料などを見ることができます。

項目内容
住所石川県加賀市動橋町イ164
予約要否不要(団体利用は要予約)
営業時間9:00〜17:00
定休日年末年始
料金無料
内容酒造りの道具や資料の展示、昭和家電や地元作家の作品の展示、日本酒の無料試飲
その他物販スペースで日本酒の購入可能
URLhttps://judaime.com/user_data/museum
電話番号0761-74-0602

西出酒造(小松市)

1996年、経営難により他社に経営権を譲渡しましたが、2014年に現代表が経営権を買い戻した、という異色の歴史を持つ酒蔵です。「菌と人が平等な造り」を信条とし、人為的なコントロールをあえて控え、自然に任せる部分を残す、菌の働きを尊重した「遊び」のある酒造りを行っています。

項目内容
住所石川県小松市下粟津町ロ24
予約要否確認を推奨(時期によって見学時間が異なるため)
営業時間9:00〜16:00
定休日木・日曜日
料金無料
内容酒蔵の設備・酒造りの工程の紹介や日本酒の飲み比べ(有料)など
その他土曜日限定で「蔵CAFÉぐるり」を営業しています。
URLhttps://nishidesake.com
電話番号0761-44-8188

やちや酒造(金沢市)

天正11(1583)年、加賀百万石の藩祖である前田利家公専用の酒造りをするお供として、尾張の国から移住したことを創業の契機とする酒蔵です。北国街道沿いに建っている母屋は典型的な商家の面影を残す建造物として、文化庁の登録有形文化財に指定されています。

項目内容
住所石川県金沢市大樋町8-32
予約要否要予約(電話)
営業時間10:30〜、13:30〜、15:00〜からの1日3回実施
定休日日曜日・年始
料金1000円
内容酒蔵内部・酒造りの工程の見学、きき酒コーナーにて試飲可能
所要時間:約40分
その他予約受付時間は9:00〜12:00、13:00〜17:00のみ。8名以上の団体は別途対応。売店では、酒蔵見学券を金額分の割引券として使用可能。
URLhttp://www.yachiya-sake.co.jp/kengaku.html
電話番号076-252-7077

福井県

一本義久保本店(勝山市)

地元勝山藩小笠原氏の御用酒として、代々重宝されていた酒銘「一本義」。福井の酒らしさに加え、香味の美しさ、端麗さを活かした酒造りを個性とする酒蔵です。奥越前盆地の水、福井独自の最高級酒米「さかほまれ」を使った仕込みの様子を見学したのち、きき酒でこだわりの味を実感することができます。

項目内容
住所福井県勝山市沢町1-3-1
予約要否要予約
営業時間4月~8月の9:00~16:00
定休日-
料金無料
内容蔵内・作業風景の見学、きき酒、直売所での販売など
その他1回につき定員1~20名(要相談)
URLhttps://www.kansai.meti.go.jp/2kokuji/tvlist/kohyo/510.html
電話番号0779-87-2500

まとめ

寒冷な気候と質の高い水、酒造好適米「五百万石」の名産地であり、日本有数の酒蔵数を誇る北陸。アルプスの美しい山々と豊富な水資源に恵まれた甲信越。どちらも酒造りに適した環境というだけでなく、歴史的建造物や地域資源にも恵まれており、観光地としても魅力にあふれています。

そのなかでも酒蔵ごとに展示や説明などの内容はまったく異なっており、それぞれの個性や歴史が現れています。もし酒蔵見学してみたい!と思ったら、ぜひ上記の情報を参考にしてみてください。

※新型コロナウイルス感染対策や、仕込み作業の関係で、営業時間や見学システムの変更が生じる場合があります。見学の際は必ず対象施設の公式サイト等で最新情報をご確認いただくようお願いいたします。

※お願い:記事の掲載情報は順次追加予定です。この記事に掲載のない酒蔵で、下記の条件を満たしているところがありましたら、ぜひ以下のフォームからお知らせください。
https://forms.gle/xdqJFPK2VQRxoRKT7
・日本酒を造っている酒蔵であること
・見学や観光を歓迎していること
・(できれば)説明や資料等、コンテンツが充実していること
・(できれば)予約がオンライン等で簡単、または不要であること

【シリーズ:見学・観光におすすめの酒蔵まとめ】
北海道・北東北(青森、岩手、秋田)編

南東北(宮城、山形、福島)編

北関東(茨城、栃木、群馬)編

南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)編

北陸・甲信越(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井)編

東海(静岡、愛知、岐阜、三重)編

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中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)編

四国・九州(香川、愛媛、徳島、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分) 編

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