
酒蔵の声を
直接、消費者へ
新しく開発した商品で差別化を図りたい、ブランド価値を高めたい、災害やコロナ禍の影響で苦しんでいる……。現状、こうした酒蔵の声を広く届ける手段は少なく、結果的に酒屋や百貨店などの「売場」以外に消費者とコミュニケーションを取れる場も少なくなっています。しかし売場には多くの日本酒が並んでおり、「純米」「大吟醸」などのスペックで価格が比較されてしまいます。このことが、どんなにこだわった日本酒でも、どんなに美味しい日本酒でも、価格が上がりにくい一因になっていると私たちは考えています。
少人数で、手間を惜しまず美味しい酒を造り、しっかりと消費者の元に届ける。そうした酒蔵が本来の仕事に集中しつつ手軽に、しかも伝えたい内容をきちんと発信できる手段を、私たちのメディアを通して提供できないか。そう考えたことが、今回の企画の出発点でした。

届けるべき情報を
消費者へ
SAKE Streetを愛読いただいている日本酒ファンの方々からも、以下のような悩みをお聞きすることがあります。
- 災害の発生時などに、どこの酒蔵が本当に困っているのかが分からない
- 新商品がリリースされた情報を目にしても、販売店を探すのに苦労したり、これまでの商品との違いや具体的な味わいが分からない
- クラウドファンディング案件が増えていて、どれを支援したらよいか分からない
- 廃業や休造に至る前に、支援するための情報が欲しかった
これまでSAKE Streetは、取材対象からの出稿依頼を有償/無償問わず受けないこと、時間経過による価値逓減をしづらい情報のみを掲載することによって、記事の品質を確保してきましたが、一方で上記のような読者のニーズには応えきれていませんでした。